20世紀は近代化に伴い、デザインの分野で画期的な変革がなされました。近代的なライフ・スタイルに適した合理性や機能性が求められ、世界各地でデザインに深く関わる運動が起こりました。なかでも1910年代から20年代にかけて現れたドイツのバウハウス、ロシアの構成主義、オランダのデ・ステイルなどの動向は、モダン・デザインの流れに大きな影響を及ぼしたことが知られています。
モダン・デザインは、新素材の開発や工業技術の進歩に伴い合理性が追求されていったのと同時に、我々が使うものとしていかに人間的であるかという点も問われていきました。色、形、手触りなど人間の感覚に直接関わる側面と合理性をどのように総合していくかが、20世紀デザインの最大の課題であったといえるでしょう。
この展覧会は、優れたデザインのコレクションで知られる宇都宮美術館の収蔵品を中心に構成されます。
1.モダン・デザインってなに?(モダン・デザインのかたち)
2.いすから考えてみよう(いすと室内デザイン)
3.みてみよう。あの時代の新製品(広告と商品デザイン)
4.あそびとデザイン
家具、いす、日用品、ポスターから玩具まで、幅広い分野のデザインを紹介するだけでなく、来館者がいすに座ったり、優れたデザインの積み木などの展示物に触れたりできるコーナーも加え、親子でモダン・デザインの歴史を振り返りながら、デザインの未来について展望していきます。
会期中には、デザインに関連した、親子で参加するワークショップを開催し、その参加者の作品も展示します。
会期
2001.6.19 [火] - 9.9 [日]
休館日
会期中は全日開館
開館時間
10:00~17:30 (入場は閉館の30分前まで)
観覧料
一般570円(470円)、大高生470円(360円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下と65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)はいずれも無料です。展覧会入場時に確認いたしますので
・65歳以上の方は、年齢を確認できるもの(運転免許証、健康保険証等)をご持参ください。
・障害者手帳をお持ちの方は、手帳をご持参ください。
主催
埼玉県立近代美術館
協力
宇都宮美術館